


「あれ?!手に付いたアクリル絵の具が落ちない…」
「水で溶いて塗ってたのに!どうして?普通に洗うだけじゃダメ?」
なんていうことありませんか?
作品を仕上げた喜びも束の間。「さあ片付け」という時にびっくりですね。
ここでは、そんなお困りを解決します。
日頃からアート制作でアクリル絵の具を熟知している私が、
時間がたって乾いてしまった
『手肌や髪についたアクリル絵の具』を 確実に落とす方法 を、
実際の検証写真付きで徹底解説します!
アクリル絵の具は、水彩絵の具より格段に頑固に固まりますね。
でも心配いりません!正しく知れば落とせるのです。
慌てて無理にゴシゴシこすってお肌を傷めないようにしましょう。
普段私が落としている簡単な方法をご紹介いたします。
・付いてすぐなら水洗い!ゆっくりこするのがコツ!時間との勝負
・お湯で落ちない時は、アルコールで拭き取る!(敏感肌やアレルギーの方は使わないでください)
まず、アクリル絵の具が手肌で落ちにくい理由を知ってから、実際の落とし方に進みましょう。
目次
アクリル絵の具が手肌・髪で落ちにくい理由とは?
アクリル絵の具の特性
アクリル絵の具は初めは水性で水で薄めたりできますが、
乾燥するとアクリル樹脂が膜状になることで耐水性になります。
アクリル絵の具は顔料に樹脂を混ぜて色を定着させています。
そして時間が経つとともに酸素との結合が進むと、ますます固着するのです。
屋外のアートにも使われるほど、その耐水性・耐光性・耐久性が高いので、
時間が経つと、それを 完全に落とすのは非常に困難になる のです。
まして布地などは繊維の奥にまで入るので、一層難しくなります。
残念ながら、72時間経過したら完全に落とそうとするのはあきらめましょう。
手肌や髪のアクリル絵の具を落とすには?
そんなアクリル絵の具を落とすには、
絵の具に含まれている樹脂を溶剤で溶かすか浮かす必要があります。
どんな溶剤が効果的でしょうか?
一般に推奨されている方法
画材や服についた絵の具を落とす方法は
メディアでは主に次のような物が紹介されてます。
方法① お湯+重曹+洗剤
方法② 除光液(但し、アセトン入り)
方法③ スーパークリーナーやリムーバー
方法④ アルコール(エタノール)
などがあります。
方法②は、アセトン入りなら有効ですが、
近年はアセトンの入っていない除光液の方が主流ですので今回は除外します。
また、直接肌に触れるものなので、強い溶剤は使いたくありませんね。
水とアルコールで検証します。
手肌や髪についたアクリル絵の具の効果的な落とし方は?
早速検証します。
【写真で検証】手肌や髪のアクリル絵の具の落とし方を実践
今回使った絵の具はプロ用で、リキテックスのガッシュ・アクリリックプラスです。(ガッシュタイプですがひび割れしにくい堅牢性があります)
赤・青・黄の3色で検証します。
手肌に付いてすぐの場合
①すぐなら水洗いで落ちます。
②水で落ちにくい時は40℃位のぬるま湯に1分位漬けてください。
③指で少し力を入れてゆっくりと3~5回こすります。

膜のような塊がポロポロとはがれます。
少しくらい時間が経って乾いていても、ほとんどこの方法で落とせます!
④ハンドクリームなどでお肌のケアをしてください。
洗った手を拭く時は、まず汚れてもいい雑巾やペーパーなどで拭いてください。私はまだ残っていた絵の具がうっかりタオルについてしまいました。布地についたアクリル絵の具を完全に落とすのは大変です!
水やお湯で落とせなかった場合
(肌の弱い方やアルコールアレルギーのある方は使用しないでください)
今回の検証では、3時間乾燥させました。
①換気を十分にして、アルコールをたっぷり噴霧します。
②10秒位おくと絵の具が緩くなってきます。
③キッチンペーパーなどで拭き取ります。
拭き取る時は、ペーパーの面を毎回変えながらキレイな面で拭き取ります。
そのまま拭くと、取った絵の具がまた他に付いてしまいます。
③一回で落ちない時は、またアルコールを噴霧して繰り返します。
④水でよくすすぎます。
⑤ハンドクリームなどでお肌のケアをしてください。
*今回使用したアルコールは
エタノール53.4%(普段使用の物で)
エタノール含有量にもよりますが、手指消毒用のアルコールでも大丈夫です。
どちらも火気厳禁。
爪の間に入った場合のコツ
爪の間にアクリル絵の具をつけて2時間乾燥させました。
①手肌についた時と同様、まず、40℃位のお湯に1分ほど漬けます。
②ペーパーや綿棒などで3~5回位ゆっくりとこすります。
③それでも奥の方の汚れが落ちない場合、アルコールを噴霧します。
④20秒位おきます。
⑤つまようじ等にティッシュペーパーやキッチンペーパーを巻き、優しくそっと拭き取ります。
とても皮膚の弱い部分ですので、奥まで刺したり力を入れたりしないでください!
⑥石鹸で洗い流します。
これで殆ど落ちます!
落ちない時は無理に力を加えず、①~⑥をもう一度繰り返してみてください。
手を拭く時は、汚れても構わない雑巾やペーパーで拭いてください。もし色が残っていると染まってしまい、落とすのが大変になります!
髪の毛についた場合の対処法
髪の毛にアクリル絵の具をつけて2時間乾燥させました。
①アクリル絵の具が付いた部分を輪ゴムなどで取り分けると、落とす時にやり易くなります。
②キッチンペーパーなどを40℃位のお湯にたっぷり浸して、髪に1~2分当てます。
③その濡れたペーパーで髪を揉みながら数回しごきます。
④塊がポロポロ取れます。
⑤溶けた色がまだまだ落ちるので、色が付かなくなるまで
濡らしたペーパーを何度も取り換えながら拭き取ってください。
髪の根元側を押さえながらやると痛くありません。
⑥シャンプーなどで洗い流してください。
手肌や髪にアクリル絵の具がついた時の注意点
今回、手肌や髪についたアクリル絵の具の落とし方を検証しましたが、
アクリル絵の具の取り扱いには注意が必要です。
必ずご一読ください。
アクリル絵の具の毒性
アクリル絵の具は顔料と樹脂で出来ていますが、
このどちらにも、
人体に浸透・吸入されると有毒・有害な物が 含まれている場合があるのです!
従って、
幼いお子様が扱う場合や、 特にボディーペインティングをする場合は、 必ず人体に害のないボディーペインティング専用の絵の具を使用してください。
また、今回の私の検証で肌に使用したアクリル絵の具は、
安全基準を満たした認証マークのある絵の具で行っています。
※安全認証マークには、日本の玩具安全基準STマークや欧州のCEマーク、
アメリカ合衆国のAPマーク、CPマークなどがあります。
左はAPマークあり。右は有害性の警告記載あり。
毒性について詳しくは以下の記事で解説しています
使用中の注意点
①作業中は十分に換気をする。
②絵の具は必要な分だけを出し、キャップはすぐに締める。
③手肌についた時は、少しでも早く水洗いするか、濡れた雑巾などで拭き取る。
④できればビニール手袋などをして作業しましょう。
⑤筆など画材を洗う時、なるべく素手では洗わない。
まとめ
簡単!手肌や髪についたアクリル絵の具の落とし方と注意点
・付いてすぐなら水洗い!お湯につけてゆっくりとこするのがコツ!
・水やお湯でも落ちない時は、アルコールで拭き取る!
(敏感肌やアルコールアレルギーの方は使わないでください)
・作業中はビニール手袋などをして、できるだけ絵の具が肌に付かないよう気をつける。
これで、肌に付いても慌てずに対処できますね。
必要以上に怖がらず、しっかり対策をして
アートライフを楽しみましょう!
※筆について固まってしまったアクリル絵の具を落とす方法はこちらの記事に詳しく写真付きで検証しています。
※衣服について固まってしまったアクリル絵の具を落とす方法はこちらの記事に詳しく写真付きで検証しています。











