【徹底検証】服について時間がたったアクリル絵の具の落とし方

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「うわ!こんなところに絵の具が付いてる!!」

「あー!子どもが学校で服に付けて来たー!」とか

「洗濯しても落ちない!どうしたらいいの?」

なんてことありませんか?

お気に入りの服や制服だとかなりショックです(涙)

 

この記事では、そんなお悩みを解決します。

日頃アクリル絵の具を扱う私が、

時間がたってしまい洗濯では落ちない

服や道具に付いたアクリル絵の具を

実際に落とす様子を沢山の写真付きで徹底検証・解説します。

正しいやり方を把握してから落としましょう。

筆や水入れなどプラスチックの道具やペットボトルについても検証しています。

是非最後までご覧ください。

 

この記事の結論
・付いたらすぐに水洗い!
・時間がたってしまったらアルコールで摘み取る!

 

 

 

目次

今すぐに、落としたい汚れがある?(まず記事を読む前に)

(洗濯できない生地の場合はクリーニング店へ出してください)

付いたばかりのアクリル絵の具(乾燥前)の場合

①余分な絵の具はキッチンペーパーなどで摘み取ります。

二度三度つまむ時は、周囲に付かないように取る面を変えて

常にきれいなペーパーで摘まんでください。

②出来れば洗濯用洗剤を溶かしたぬるま湯で可能な限り落とします。

③そしてすぐに流水で洗います。

④その後一旦自然乾燥。

(決してドライヤーやアイロンで乾かさないでください。熱で余計に固着します)

 

時間が経って乾いてしまったアクリル絵の具の場合

①とりあえず消毒用アルコール(エタノール)をたっぷりと吹きかけておく。

 記事を読んでから、その後の処理を行ってください。

 

では、本題に入ります。

洗う前に知っておきたい!アクリル絵の具の特性(効果的に落とすためには)

アクリル絵の具の特性

アクリル絵の具は初めは水性で水で薄めたりできますが、

乾燥するとアクリル樹脂が膜状になることで耐水性になります。

酸素と結合が進むと、ますます固着します。

屋外のアートにも使われるほど、その耐水性・耐光性・耐久性が高いので、

時間が経つと、それを完全に落とすのは非常に困難になるのです。

まして布地は繊維の奥にまで入るので、一層難しくなります。

 

アクリル絵の具を落とす方法

アクリル絵の具を落とすには

絵の具に含まれている樹脂を溶剤で溶かす必要があります。

その効果的な方法は?

メーカーが推奨する方法

①お湯(40~50℃)に洗濯用洗剤を溶かし、衣類をしばらく浸してからもみ洗い。

この時、汚れが広がらないよう注意する。

②新しいお湯に酸素系漂白剤を入れて1時間漬け置きする。

③水ですすぎ洗いをする。

【検証】

①綿100%の目の粗い布に、アクリル絵の具をチューブから直接塗る。

②実験のため、気づくまでの時間と仮定して、1時間放置。

厚みがあるため、まだ完全には乾いていません。

③水と洗濯用洗剤で洗った結果。

【結果】

完全には落ちませんが、だいぶ落ちています。

付いてすぐならこの方法でだいぶ落とせます。

 

④時間が経った頑固な汚れの場合、スーパークリーナーがあります。

(繊維を傷める可能性があるため、目立たない場所で試してから)

 

その他一般に推奨されている方法

重曹+洗濯用酸素系漂白剤+台所用洗剤

除光液(但し、アセトン入り)

クレンジングオイル

アルコール(エタノール)

などがあります。

いづれも、たっぷりと含ませて歯ブラシや要らないタオルなどで叩きだし、

他の要らないタオルなどを下に当てて移す方法です。

 

①は、乾く前なら有効です。

②は、アセトン入りなら有効ですが、近年はアセトンの入っていない除光液の方が主流ですので今回は除外します。

 

では、この中で一番効果的な溶剤はどれでしょう?

早速検証します。

 

【検証】時間が経って乾いてしまったアクリル絵の具を落とす!

アクリル絵の具を落とす準備

換気を十分にする。きつい溶剤もあるので、マスク着用

必要な道具

・テーブルを傷めないよう新聞紙やシートなど敷物

・手に付かないよう、ゴム手袋やビニール手袋

・絵の具を移すための要らないタオルや雑巾(なければキッチンペーパーなど)

・あれば古い歯ブラシ

溶剤(クレンジングオイル・アルコール・リムーバーなど)

検証した方法

準備

綿100%の目の粗い生成りの布地、ポリエステル100%の生地、プラスチックの水入れ、ペットボトル、筆、ハケ、溶剤、プロ用アクリル絵の具を用意。

方法

①アクリル絵の具(黄色・赤・青・黒)をチューブから直接出して塗る。

 筆やハケには塗り込める。

③一週間、自然乾燥させる。

④溶剤(クレンジングオイル・アルコール・リムーバー)を塗る。又は吹きかける。

⑤キッチンペーパーなどで摘み取る。

⑥水洗いする。

 

※アルコールはエタノール53.4%(普段使用ので)

手指消毒用のアルコールでも大丈夫です。どちらも火気厳禁。

 

※スーパークリーナーは容量が多く費用もかかるため、安価に入手できるリムーバーを使ってみます。

 

 

【検証】クレンジングオイル

素材:綿100%生成りの場合

ペーパーで摘まんでも殆ど取れません。

水洗いしても殆ど落ちませんでした。

乾燥後にはまるで効果なし。

 

素材:ペットボトルの場合

乳化させても溶けません。

実は、ペットボトルでは爪で殆ど落とせる(剥がせた)ので、クレンジングオイルの効果はありませんでした。

クレンジングオイルの結果

乾燥後のアクリル絵の具を落とすことは出来ない。

 

 

【検証】リムーバー

素材:綿100%生成りの場合

リムーバーはトロンとしたとろみがあります。

乗せているうちに筆に溶けた絵の具が付き、周囲の布に移ってしまいました。

 

幾分落ちて薄くなりましたが、あまり落ちていません。

 

素材:ポリエステル100%エプロンの場合

びっくりするくらいペーパーに移りました!

かなり目立たなくなりましたが、まだ少し残っています。

 

素材:ペットボトルの場合

しばらくすると、絵の具が緩く溶けてきた!ベタベタな感じ。

もう一度塗ってから、きれいに拭き取れました。

 

素材:ナイロン筆・豚毛ハケの場合

リムーバーをたっぷり乗せて少し馴染ませると、絵の具が溶けてきました。

左の2本がリムーバーで落としてから、水洗いしたもの。(右側2本はアルコール)

きれいに落ちました。

リムーバーの結果

ペットボトルやナイロン筆など道具は完全に落とせたが、布地は染み込んでしまい、完全には落とせなかった。

もっと時間をかけて、溶かして摘み取るのを繰り返したらもう少し落とせたかも。

ポリエステル100%ならかなり落とせたので、乾燥後でもかなり有効と言える。

 

【検証】アルコール(エタノール)

素材:綿100%生成りの場合

ペーパーでかなり摘み取ることができた!

乾燥後に落とす場合、一番効果がある。

(付いてすぐに洗うケースには勝てないが)

素材:ポリエステル100%エプロンの場合

上の列がアルコールで拭き取ったもの。塊は剥がせた!

(下の列は、先にリムーバーで拭き取ったもの)

 

水洗い後は、殆ど落ちている。よく見ると、油のシミのようなものが薄っすら見える。

(リムーバーで落とした方は絵の具が少し残っている)

素材:ペットボトルの場合

何もつけずに爪やペインティングナイフでだいぶめくれた。

残った部分にアルコールを噴霧

すぐペーパーで拭き取ることが出来た。

 

素材:プラスチックの場合

試しに普段私が筆洗いに使っている“お豆腐の容器にもアルコールを噴霧

アルコールを噴霧した縁だけあっさり拭き取れた。

使い捨てのはずが、まだまだ使える(汗)

素材:ナイロン筆の場合

アルコールを噴霧してすぐに溶け始めた。

右側の2本がアルコールで落として洗ったもの。すぐに落ちた。

左の2本がリムーバーで落としてから、水洗いしたもの)

アルコール(エタノール)の結果

綿100%の生成りの布地では若干残ったものの、他の材質ではあっという間に落とせた。乾燥後に落とす溶剤としてとても有効である。

 

【検証】プラスチック水入れの場合

ダイソーで売っている水入れ。何か表面加工がしてあるのか?

擦っただけで全て落ちた。

素材によっては、何も付けずに落とせる!

 

結論【検証】服について時間がたったアクリル絵の具の落とし方

(更にアルコール噴霧し、洗剤で洗った状態)

付いたばかりのアクリル絵の具(乾燥前)の場合

すぐに余分な絵の具をペーパーなどで出来るだけ摘み取り、水洗い!

時間が経って乾いてしまったアクリル絵の具の場合

消毒用アルコール(エタノール)をたっぷりと吹きかけて、余分な絵の具をペーパーなどで出来るだけ摘み取り、水洗い!

 

 

今回、色々な実験をして溶剤の様子がわかりました。(専門的なことは分かりませんが)

リムーバーは固着した絵の具を柔らかく溶かして元に戻すような感じのもので、

気をつけないとまた周囲に付きやすい。

アルコールは水溶性(?)にして、顔料を染み出しやすくする感じでした。

 

予防対策:アクリル絵の具を使う時は、ココに注意!

・汚れても構わない服装かエプロンをして袖はしっかり捲るなど、付かないように。

・もし付いてしまったら、すぐに濡れたキッチンペーパーなどで拭くか流水で洗えるようにする。

・作業中は常に整理して、思わぬ所で付いてしまわないよう片付けましょう。

・使いかけの筆や道具は、洗うまで乾燥しないように、水につけておきます。