アクリル絵の具の初心者向け【水の使い方】を写真付きでわかりやすく解説

 

「アクリル絵の具って、水が使えるの?」

「水は、どんな使い方をするのかな?」

初めての時、使い方って全然分かりませんよね。

描き始める前に知っておきたい初心者向けに、

写真付きで分かりやすく解説します。

 

 

アクリル絵の具は乾燥する前は水性なので、

基本的には、水彩絵の具のように筆を水で湿らせてから絵の具を取ります。

絵の具を水で薄めて、水彩画のようなタッチで表現できます。

あまり水を混ぜないで描けば油絵のようなタッチにもなりますし、

程よい伸び加減で調整してイラストにもピッタリです。

 

花子
アクリル絵の具は初めは水性ですが、

乾燥すると耐水性になります。

そして乾燥が早いのです。

これがメリットでありデメリットにもなります。

このカギは水分にあり!

 

水性から耐水性に変わるなんて面白いね!描く前に色々知っておいた方がいいね!

 

絵の具の乾燥を防ぐために水をスプレーすることもあります。

また、技法としてグラデーションを作る時なども

直接キャンバス等にスプレーしておいたりします。

 

そして、筆などの画材に、アクリル絵の具が固着してしまうのを

防ぐためにも水入れが必要ですし、

拭き取り用に濡れた雑巾やキッチンペーパーも用意します。

アクリル絵の具は乾燥すると固着して、二度と水では溶けなくなってしまいます。絵の具や用具が使えなくなってしまうのを防ぐことも重要なポイントです。

 

このように、アクリル絵の具で描く時は、絵が完成するまでは常に水が必要です。

この記事では、アクリル絵の具には絶対に必要な

”水をこんな時に使う”を分かりやすく解説します!

 

アクリル絵の具と水の使い方を初心者にも分かりやすく解説

アクリル絵の具を水で溶いて使う方法

①筆に水を含ませて、一旦余分な水分を

雑巾やキッチンペーパー・使い捨ておしぼりなどで軽く拭っておきます。

 

②パレットに出したアクリル絵の具を水で薄めていきます。

この際使うパレットは使い捨てできるペーパーパレットがお勧めです!

100均などでも購入できます。

少しずつ水を加えて好みの薄さに調節しましょう。

イラストなどの場合はあまり薄めず、伸びを滑らかにする程度にします。

筆で直接水を取る時は、きれいな水を取りましょう。

花子
もちろん筆で水を取っても大丈夫ですが、スプレーやノズルの付いた水差しがあると微妙に調整できて便利です。

 

③筆などで均等に混ぜます。

また、筆で混ぜるとムラになったり筆が傷む原因になるので、

キレイに描きたい時は、できればパレットナイフ(ペインティングナイフ)で

混ぜるのがおすすめです。

初心者には、100均のプラスチック製でも柔らかくしなって使いやすいです。

混色して好きな色を作る時にも使いますので、あると便利です!

 

④絵の具の使用量が多い場合は、

使い捨てのプラスチックコップや食品トレーなどの容器などに出して

ペインティングナイフや使用するハケなどで混ぜます。

この際も水は少しづつ入れて、様子を見ながら混ぜます。

一度に大量の水を入れると周囲に飛んだり、

濃さの調整をする時に、後から絵の具を大量に追加することになりかねません。

 

また、水分量が多すぎるとアクリル絵の具の長所である耐久性が劣ってしまいます。

アクリル絵の具は

“顔料”を定着させる為に“アクリル樹脂など”を混ぜて作られているので、

あまり水を大量に入れてしまうとこの成分が薄まって、

定着性が低くなってしまいます。

これを防ぐには、

”ジェルメディウム”という溶剤を水の代わりに用いると耐久性が落ちません。

この方法は次の章で詳しく紹介します。

 

アクリル絵の具を水で薄める

パレットで水分量を段階的に変える様子

使用した画材はリキテックスのアクリル絵の具(赤・黄・青)、

ナイロン製の筆、ペーパーパレット、画用紙です。

ちなみに100均で売られているアクリル絵の具は質感がかなり緩いので、

初めは水分量をごく少なくして様子を見てください。

水分量は使う絵の具によって変わります。

(これは、100均ダイソーで購入したアクリル絵の具を少量の水で濡らした筆で伸ばした状態です)

 

水分量を変えて、画用紙に塗った様子

塗っている感覚と映りは水彩絵の具のようです。

水分量が多くなると画用紙に染み込む感じがよく分かります。

 

 

アクリル絵の具と(水に代わる)ジェルメディウムの使い方を初心者にも分かりやすく写真で解説

水の代わりにジェルメディウムを用いるメリット

水分量が多いとアクリル絵の具の長所である耐久性が劣ってしまいます。

アクリル絵の具は

“顔料”を定着させる為に“アクリル樹脂など”を混ぜて作られているので、

水を大量に入れてしまうとこの成分が薄まって、

定着性が低くなってしまうのです。

この耐久性を落とさずにアクリル絵の具を薄めるには

“ジェルメディウム”という溶剤で薄める方法があります。

花子
長期保存したい大切な作品で、

特に透明感のある色や淡い色を作りたい場合は、

このジェルメディウムのご使用をお勧めします。

ジェルメディウムで薄めた場合、発色もキレイです!

薄く透明感のある色になるので、

ベールのように重ね塗りをして絵画に深みを出すことも出来ます。

耐久性を保てるこのジェルメディウムを

水同様に薄めて塗ってみました。

 

アクリル絵の具をジェルメディウムで薄める方法

ジェルメディウムに対して絵の具はほんのわずかです。

ペインティングナイフで混ぜると簡単で均一に混ぜることが出来ます。

ほんの少しずつアクリル絵の具を増やして色の濃さを調整します。

水を湿らせた筆で取ります。

筆に取った感じはトロっとしていて、

メディウムでかなり薄めても、染み込むというより

紙の上にしっかり乗っている感じです。

 

映りは水で薄めた場合よりも鮮やかで、透明感が出ます。

触ると立体感があります。

 

乾燥後の比較

発色と状態

濃いものはどちらも鮮やかでくっきりとしています。

水で薄めた方は、薄くなるほど紙に染み込み、

まさに水彩絵の具のような表現になりました。

 

ジェルメディウムで薄めた方は、かなり薄めても染み込まずに、

薄い色の発色のまましっかり乗っています。

薄いベールを何層も重ねていくように深みのある表現もできます。

 

凹凸の感触

水で薄めた方は、濃いものは若干の手触りを感じますが、

薄いものは水彩絵の具のように染み込んでいるので

ほぼ絵の具の感触はありません。

 

ジェルメディウムで薄めた方は、濃いものも薄いものも

どちらも塗り跡を立体的に感じます。

(上が水で薄めたもの、下がジェルメディウムで薄めたもの)

違いが見えるでしょうか?

また、ジェルメディウムで薄める時にも

更に水を少し使って薄く伸ばすことも出来ます。

仕上げたい作品にあった方法を選んでくださいね。

 

アクリル絵の具で描く【その他水の使い方】初心者向けに解説

グラデーションなどを描く時に使う水の使い方

①色を緩やかに混ぜて自然に繋げたい場合は、

まずグラデーションに使う色を段階的に作っておきます。

 

②塗りたいキャンバスなどの画面に水をスプレーして乾燥させない

ようにしておきます。

 

③まず二色を塗り、塗った境目を乾いたハケで馴染ませます。

塗った色目に対して×を描くように斜めに

毛先で払うように馴染ませます。

 

④また次の色を塗り、同様に馴染ませていきます。

 

 

⑤仕上げに乾いたスポンジで馴染ませると

もっと自然なグラデーションになります。

 

スパッタリングで簡単に星空や水しぶきを描く

①周囲にも飛び散るので新聞紙などで広く養生しておきます。

②アクリル絵の具を水でゆるめに溶いておきます。

③まず、要らない紙に試しに飛ばして、濃さや強さを加減して確認します。

 硬いブラシに付け、指でしごくように飛ばすと、

 簡単に星や水しぶきが描けます。

 

水で乾燥を防ぐ

アクリル絵の具は乾燥すると水では落ちません。

使用する画材などにも乾燥対策をします。

乾燥対策を意識しておけば、後で困らないね!

キャンバス

描いている最中キャンバス上でまだ色を混ぜたい時、

先に塗った絵の具が乾いてしまわないように

適宜、画面に水を軽くスプレーしておきます。

 

パレット

パレットに出した絵の具もすぐに乾燥してしまうので、

時々水をスプレーします。

特に席を立つ際には、水をスプレーした後

ラップなどで覆って乾燥しないようにしておきます。

また、この乾燥を遅らせるために、リターダー(スロードライ)という溶剤(メディウム)を水に混ぜておくと、更に乾燥を遅らせることが出来ます。

水彩で使っているようなパレットの場合は、最後に洗い落とす時まで乾燥しないように常にスプレーなどで濡らし続けなければなりません。使わなくなった絵の具も乾かないうちに拭き取る必要があります。

花子
とても気を遣うことになるので、私は100均などでも売っている使い捨てのペーパーパレットを使っています。

 

筆

筆を使ったら直ちに水入れで付いた絵の具をよく洗い、

最後に仕上げ洗いする時まで乾いてしまわないよう、

きれいな水入れにつけておきましょう。

最後に流水で筆の根元まできれいに洗い流します。

この時、少しでも残っていると次回固まって使えなくなります。

(但し、高価な筆や極細の筆は筆先が傷まないようにするため、

その都度根元まできれいに洗って寝かせておきましょう。)

 

ペインティングナイフや手などに付いた絵の具

濡らした雑巾や、使い捨ておしぼりなどを手元に用意しておき、

絵の具が付いてしまったら、すぐに水で拭き取ります。

テーブルや床なども同様です。

衣類に付くと完全に落とすことは出来ないので、

汚れても構わない服で制作しましょう。

 

片付け

書き上げた作品は、ドライヤーで乾燥させることも出来ます。

よく乾燥していないと思わぬ所に絵の具をつけてしまうこともあるので、

十分に気をつけましょう。

使った用具は、速やかに流水で洗い流しましょう。

少しでも残っていると、固着して次回使えなくなってしまいます。

 

アクリル絵の具の初心者向け【水の使い方】まとめ

このようにアクリル絵の具は初めは水性ですが、

 

乾燥すると耐水性になり、

とても乾燥が早いという特性から、水の用途は

①アクリル絵の具を好みの濃度に水で薄めて伸ばす。

②作画中の乾燥を防ぐために、画面やパレットに水をスプレーする。

③アクリル絵の具が画材に固着してしまうのを防ぐために水を使う。

などがあります。

 

アクリル絵の具は乾燥すると固着して、

二度と水では溶けなくなってしまいます。

乾燥を防ぐことが一番のポイントです。

 

このように、アクリル絵の具で描く時は、

絵が完成するまでは常に水が必要なのです。

 

 特性を理解して、楽しく作品を制作しましょう! 

 

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